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私の3・11

あの日、となり駅のスーパーで「美味しそうなバナナだな〜あぱちゃい喜ぶかな〜」
なんて思いながらのんきに買い物していた私。

近くのおばさまが「地震よ!」と。
しばらく様子をみたけれどとまらない揺れ。

建物古いしヤバいかも。外に出なきゃ。って思い外へ。
歩道にどんどん人が出てきた。隣の美容院でもパーマ中の方などが出て来た。

揺れがおさまってからお留守番させていたエアーの事が心配で不安な気持ちにかられながら、
ドキドキしながら、「エアー、エアー」と口にしながら半べそかきながら足早に家に向かっていた。
電車も線路の途中で止まっている、建設中マンション工事の方が慌てているいつもと違う光景。

よく歩く道なのにとってもとっても長く感じたし遠かった。いろんな事を考えてしまった。
歩きながらあぱちゃいに「私は大丈夫」とだけメールした。それが精一杯だった。
ひとりで居る事が心細かった。

家に付き玄関でエアーを呼んでも出てこない。いつもなら出てくるのに・・・。
呼び続けると普段はいないローテーブルの下に隠れていた。
いつも以上にペロペロと顔をなめて来た。きっと怖かったんだ。ごめんエアー。

エアーを抱きしめながら部屋を見る。
あぱちゃいに見せようと写真も撮った。

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キッチンの調味料が倒れて床にも落ちていた。
本棚の上に載せていたコーヒーの木の植木鉢やおやつBOXが落ちていた。
物置の扉が半分開いていた。
この程度だ。
でも、エアーにとっては初めての揺れや音で怖かったんだと思う。

あの日からしばらくエアーは地震恐怖症になってしまった。
大きい余震がくると身体が震えだす。大丈夫と言って力いっぱい抱きしめててあげるとおさまった。
時にはベッドの下に隠れ込むなど。
最近は大きい余震もないので落ち着いてきた。よかった。
一緒に居なかった事が本当に悔やまれた。

扉のない我が家の食器棚や別の大きな本棚、CDラックからは何も落ちていなかった。奇跡。
考えてみると白い本棚以外は地震転倒防止の金具などを付けていた。
何となく危ないからと付けていたけど心の底から良かったと思った。

あの日からしばらくはいつもと同じ気持ちで生活出来なかった。
揺れてないのに揺れてる気がした。
笑う事がいけないような気がした。
暖房をつけるのがいけないと思った。
お風呂に入る時、申し訳ない気持ちになった。
食事も変わった。
エアーが心配でずっと家で一緒に居た。

でも、被災地の方々の事を思うと何かせずには居られなかった。
何も出来ない自分の無力さも感じた。

でも、自分にも出来る事は色々やってみた。
そしてこの震災が言葉にできる様な規模のものではないと改めて思った。
今だけではなく長く続く。

だからこそ自分にも出来る事を長く続けていこう。

明日から4月。
新たな気持ちで一歩一歩。


ちょっと甘えん坊になったエアー。
朝陽を浴びてのんびり過ごしています。
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by air1222 | 2011-03-31 23:02 | LIFE